和室の基礎知識 16〜17(水屋の部材名称 / 茶室金物使用場所例)

16 水屋の部材名称

 水屋の意匠は流派によって違いがあり、施主様の意向や名席を参考にする等の心配りが必要な場合が多々あります。 その一方で自由な水屋が良いと言われる施主様も増えてきました。従来の形状、思想を踏まえた上であまり神経質になりすぎず新しい水屋を創造するのも一つの在り方です。

裏千家水屋の部材名称
   参考部材及び寸法
本煤竹落掛 1820×54
本煤竹釣竹 1820×15
杉上通し棚 1200×348×18
杉中通し棚 1200×455×27
杉下通し棚 1200×300×27
杉水切棚 600×270×24
杉持ち送り 540×270×15
杉腰板 1200×515×24
杉腰板 600×515×24
晒竹スノコ 1200×600×18
炭入れ外箱 270×270×300
炭入れ内箱 240×240×270
水栓(ブロンズ)
竹釘


表千家水屋の部材名称
  参考部材及び寸法
本煤竹落掛 1820×54
本煤竹釣竹 1820×15
杉二重棚 264×248×12
杉通し棚 1200×300×27
杉水切棚 1200×300×24
杉腰板 1200×424×24
杉腰板 600×424×24
晒竹スノコ 1200×600×18
炭入れ外箱 270×270×300
炭入れ内箱 240×240×270
水栓(ブロンズ)
竹釘


水屋の部材名称(流派にとらわれない形の一例)
  参考部材及び寸法
杉貼落掛 1350×90×60
晒竹釣竹 1820×15
杉柾貼通し棚 1350×300×24
杉水切棚(女竹挟) 1350×270×24
杉板目貼腰板 1350×450×15
杉板目貼腰板 450×450×15
晒竹スノコ 1350×450×15
赤松貼框 1350×100×30
杉磨丸太 3000×90
焼竹アジロ 1820×910
水栓(ブロンズ)
竹釘



17 茶室金物使用場所例

 茶室用金物(数寄屋金物)の種類や取付け位置は流派によって違いがあり、施主様の意向や名席を参考にする等の心配りが必要な場合が多々あります。 その一方で本格的な和室や茶室でなくともポイントとして数本使われる方も多くいます。

座敷に使われる役金物


小間に使われる役金物


水屋に使われる役金物




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